
物々交換イベントで話題の Rationaloopとは。
今話題の『洋服の物々交換イベント』を主催されている【Rationaloop合同会社】代表田村龍之介様にお話を伺いました。

【思いついて2日後に辞表!?】
アチラ はじめに、前職はアパレル関係とお聞きしていましたが何をされていたのですか?
田村 スペインの某ファストファッションブランドに約9年間在籍して6年間店舗マネージャーをしていました。銀座店からスタートして渋谷、六本木、栃木県の宇都宮に転勤後、みなとみらいに転勤になってって感じでした。
アチラ 会社立ち上げのきっかけは何ですか。
田村 元々、起業したいと思っていましたが服飾専門学校に2年通ってアパレル関係に9年間務めるわけですがどうせなら今まで経験してきたアパレルで何か出来ないかと模索していました。
そこでアパレルの廃棄問題だったり大気汚染による気候変動など社会問題がいっぱいある中で従来型の作って売って余れば捨てられ、流行が終われば捨てられるという従来型のアパレルではなく、出来上がっているものを僕たちで確保してそれを古着屋のように売るということではなく違う提供の仕方で一点一点の洋服を循環出来ないかと考えて物々交換を思いついたんです。
アチラ それで会社にしてみようと。
田村 そうです。思いついて二日後には会社に退職したいと伝えてそこで直ぐ辞めたわけではなく2か月ほど引き継ぎなどをして辞めたんです。
アチラ 一緒に会社を立ち上げた吉成さんも同じ会社にいらしたのですか?
田村 いえいえ、彼はジュエリーのアッシュペーフランスで店舗、店長を経て、本社勤務していました。
そんな彼を誘って2021年12月に設立しました。
アチラ そんな最近の会社なのですね。
田村 そうなんです。まだHPすらありません。
アチラ 事業理念は何ですか?
田村 ”洋服の廃棄削減にフォーカスを当て一点の服を可能な限り使いつくす”ということです。
不要な洋服を回収したり、仲間から集めた洋服やメーカーの余剰在庫、廃棄処分予定新品の買い付けなどで集めた物を交換していくという循環と、お客様がイベントで交換したものを着なくなればまた持ち込んでもらい交換していくというサイクルを作れればなぁと。
アチラ なるほど。

【今後の展開は】
アチラ 今後のビジョンは?
田村 洋服の物々交換イベントを毎週末行い、常設の店舗展開とかも出来たら面白いなと考えています。
今、イベントでは入場料をいただいて参加してもらっていますが常設の店舗では会員制にして定額を月額いただいて何度でもご利用出来るようにしたいです。
アチラ 物々交換のサブスクですね。
田村 サブスクです。東京のアクセスの良いところに1店舗出せたら面白がってもらえるのかなと。関西にも1店舗出したいですね。東と西での洋服のバリエーションの違いが出てまた違う楽しさも生み出せると思っています。
また、ボタンがなかったり穴が空いているなどの破損した洋服は物々交換に使えないがこれを材料としてリメイクしたり服飾専門学校のクリエイト科などで活動や授業材料として使ってもらえれば面白いなと。
アチラ リメイクは自分たちで?
田村 いいえ、この前高円寺のイベントで一緒に働いてくれたスタイリストさんが3月に古着屋を出すそうです。そこで個人のクリエイターさんたちがリメイク作品を制作したりもするそうなので、そういったところとも繋がっていければと思っております。
田村 リユースを選んだきっかけはリサイクルは作業工程の中で環境負荷を与えてしまうがリユースは100%なにも出ないんではないかと。
アチラ そうですね。素材に戻すときに炭素やCO2などが出てしまいますからね。
僕らの仕事もそうなんですがお直しをして最後まで使いましょうとか田村さんの1点の服を使いつくすというのが一番のエコだと思います。
田村 メーカーさんやブランドさんが商品を作り出すことを否定しているわけではなく作ったものを使い倒しましょうよというスタンスです。
古着屋さんとも違う新しいマーケットと考えています。
アチラ 会社設立から事業理念など色々聞かせていただきありがとうございます。
私たち原宿洋服再生プロジェクトと近い考えの者同士で是非、一緒に何かやりましょう。
田村 是非、やりましょう。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。