曾祖父から譲り受ける

ご依頼者は20代前半の方親戚一同が集まる機会が有りたまたま曾祖父のクローゼットを開けるとスーツが沢山出てきたそうです。生前は建築関係の仕事に携わり、普段の外出にもスーツを好んで着ていたお洒落な御仁で当時の男性としては身長が高く体格も良かったため体格が似ているご依頼者に一番しっくりきたそうです。

親戚一同から捨てるのは勿体無いので着れる物は活用して欲しいとの事で数着譲り受け、自宅で改めて合わせてみるとスラックスのウエストが大きすぎると…。


そこでスラックスを持ち込み当店を訪ねていただきました。
昔のスーツなのですが生地も仕立ても良く、フィッティングしながらご要望をお聞きしお直しのご提案を差し上げ、取り敢えずウエストだけお直しする事にしました。8〜10cmも詰める事になったのでフロントにタックを作って綺麗なシルエットは変えずに身体に合わせる事にしました。

ウエストがこれだけ大きいとジャケットもかなりブカブカではないですかと問いかけ、後日ジャケットもお持ちいただく事になりました。ジャケットも着用すると肩周りはピッタリなのですがウエスト周りはかなり余裕がありましたので脇幅詰めをご提案いたしました。

結果、上下とも全体的にはサイズが合っていましたので気になっているお腹廻りをお直しされました。

仕上がりは気になっていたところが解消されてオーダースーツの様なサイズ感になりこれからまだまだ着られるお品物になりました。

曾祖父が大切にしていたスーツを修理して受け継ぐ事が出来たと大変喜んでいただけました。

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