
まるでハブ空港。洋服の中継地点サファリ。

関 今日は宜しくお願いいたします。今、僕と阿知良で原宿洋服再生プロジェクトという活動をしていて企業やお店の方にお話しを聞いてます。
田島 原宿洋服再生?
関 はい。一言でいうと洋服捨てないでねってことです。例えば…両親から引き継いだ洋服。当時のシルエットで今着られないなら僕たちがアドバイスしてお直しして着られるようにする。それと洋服の回収と寄付も行っています。それがブランド物で寄付はちょっとと言いう方には委託販売もされてるサファリさんを紹介してます(笑)。自分の着なくなった服を別の誰かに引き継いでもらえる。ハブ空港のような中継的存在であるサファリさんに興味あって今回はお話し伺えればと。付き合い長いのに今更ですが。
田島 ありがとうございます。
関 イタリアンクラシック好きな方なら一度は見聞きしたことがあるであろうサファリ3号店ですがサファリさんがどんなお店かまだ知らない人もいると思うのでまずどんなお店か伺ってもいいですか?
田島 はい。まず高円寺に1号店~6号店。吉祥寺に1店舗あります。それぞれ店舗によって取扱い商品が違っていて1号店がアメリカンVINTAGE、2号店がラルフローレン、3号店がビジネスウェアとドレスシューズとクラシコ系、4号店がアウトドアとカルチャー系、5号店がヨーロッパVINTAGEとUK物のインポートブランド、6号店がリーズナブルな価格の商品を取り揃えています。
関 すごい!元から高円寺に狙いを定めて出店されたんですか?
田島 まあオーナーが古着が好きで古着を始めるんだったら古着の町高円寺でって。狙ってたと思います。
関 スタートは高円寺ですね。
田島 はい。1号店のアメリカンVINTAGEを始めたのがスタートです。
関 なるほど。それから徐々に店舗数を増やしていったと思うのですが今の3号店のようなクラシコ(イタリアンクラシック)に特化した形になったのはいつからなんですか?他のセカンドハンドのお店だとここまでの品揃えは無いと思いますが。
田島 最初1号店から2号店と店舗を増やした時に1号店がVINTAGEで2号店がラルフローレンとインポートブランドを取り扱っていてそこからさらに2号店が大きくなっていってラルフローレンとインポート物を分けて3号店の原型が出来た感じです。それからたしか2010年あたりからクラシコイタリアブームが来てイタリアブランドが徐々に集まってきました。
関 ですね。当時スーツの袖はほとんど本切羽でホールもハンドホールが今より全然多かったですね。雑誌LEONやMens’Exの影響がすごかった。で田島さんはいつから3号店を任されているんですか?
田島 そうですね、そもそも2号店がセパレートして3号店になる時に僕が任される形になりました。
関 それがだいたい10年前位?
田島 そうですね。12.3年前だと思います。


関 ベテランですね。そもそも入社のきっかけって?
田島 もともと専門学校を卒業してストリートブランドで何年か働いて、ヴィンテージも好きでだったのでヴィンテージ扱うお店で働きたいなって思ったのがきっかけです。SAFARIに入社してからはヴィンテージよりインポートが好きになっちゃいましたが。
関 なるほど。お客さんも徐々にインポートというかイタリア物が好きな方が増えていった。
田島 そうですね。ターゲットは完全にそうです。
関 リピータ―も多いですか?
田島 やっぱり一見さんで入ってきてそこから徐々にリピートしてしてくださる流れが多いですかね。ウチは委託販売もやってるのでそれにはまっちゃう方、多数ですよ。
関 サファリさんをもれなく楽しむには外せませんね委託販売は。僕も何度も利用してます。僕はサファリさんに値付けをお願いしちゃってますが、自分で値段も付けられるんですよね。強気の価格設定だと中々動かないとかありますよね。
田島 確かに。あまりにも動かない場合はお店からお客様に連絡する事もあります。半年動かなかったから値段5千円下げましょうとか。時代時代の空気感ですぐ売れる物は売れるし去年売れてたのに今年は全くとか普通にありますし。まあクラシックで普遍的とはいえ、そういう流れはあります。まあ単純にお客様が自分で値付けした商品が売れるのは嬉しいと思いますね。
関 某セレクトショップの方々や業界の重鎮たちがはまるのも納得です。委託販売はいつごろ始めたのですか。
田島 委託販売は創業当時から社長が始めて。他のVINTAGEショップでもやってるとこありますけどクラシコ系でやってるの珍しいかもですね。
関 確かに。今だとヤフオク、メルカリなどオークションサイトも充実していますが手続きやら発送などのストレス考えればサファリさんに持っていけば楽ですね。あっ、あと委託で売れたお金でまたサファリで買い物しちゃうスパイラル現象。
田島 サファリ名物です。(笑)
関 今経済を俺が回している感。(笑) 最高です。最後になりますが今後の展開など言える範囲で。
田島 はい。昨年からのコロナ禍の影響でリモートワークが増え、外出自粛、飲食店の時短営業でお洒落をする場所が全く無くなってしまいました。それに加えてスーツ離れ。あと20~30年もしたらもしかしたらネクタイの結び方を知らないで勤労を終える世代が出てくるかもしれません。
関 耳が痛いです。
田島 もっと多くの人や若い世代にも僕たちがやってること知ってもらいたくて新宿伊勢丹さんの地下の靴売り場でユーズド靴のポップアップをやったり、もちろんフェニーチェクローゼットさんともイベントやってますがどんどんいい連鎖が広がればと‥。ちなみに新宿伊勢丹さんは常設になりました。
関 すご。百貨店でユーズドって。状態の良いシューズとはいえ数年前では考えられなかったと思いますがなんか嬉しいですね。そういえばウエストンもユーズド靴を回収してオールソールやアッパーにパンチング加工を施した靴を販売してますしね。追い風ですね。
田島 はい風は吹いてますよ。
関 強烈な追い風、感じたいです。今日はありがとうございました。
田島 ありがとうございました。

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